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いよいよサッカーのシーズンがやってきました。今年は特にワールドカップも仙台で行われることもあっていつもの年と違って7月、8月にサッカーの試合が組み込まれることが多いかも知れません。もともとサッカーは運動量の激しいスポーツですから夏よりは冬のスポーツとしたいのですが限られた時間でたくさんの試合を消化しなければならない事情もあって真夏まで行われることがあります。熱中症は気温、湿度、風速、輻射熱など環境条件、行われる運動の強度、個人の健康状態、休息や水分補給の取り方などが関係して発生しますので注意すれば予防できる障害であります。
まず、熱中症の症状を知っておかなければ対応が遅れます。皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少してめまい、失神がみられる。さらに脱水が進むと脱力感、頭痛、吐き気がみられるようになる。血液中の電解質が大量の汗から失われると痙攣が起き、中枢神経症状つまり意識朦朧状態となると重症で生命の危険が近付く。
環境条件の評価はWBGT(湿球黒球温度)で行われますが、WBGTの31度以上は運動の原則中止、普通の乾球温度計で35度以上であります。WBGTの25度以上は警戒、21度以上は注意となっている。
汗は体から熱を奪い、体温が上昇し過ぎるのを防いでくれます。しかし、失われた水分を補わないと脱水になり、体温調節能力や運動能力が低下します。暑い時にはこまめに水分を補給しましょう。汗からは水と同時に塩分も失われます。水分の補給には0.2%程度の食塩水が適当です。しかし、芝生のグラウンドで行われるサッカーでは試合中の補給用水に食塩を入れると芝をいためるためただの水が使用されます。試合前に250-500ccの水分補給をするとき及びハーフタイムに塩分補給をしましょう。
体重測定は疲労回復状態や体調のチェックに役立ちます。運動前後の体重を測定することで運動中に汗などで失われた水分量が求められます。体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調節能力が低下しますので運動による体重減少が2%を越えないように水分を補給しましょう。
体調が悪いと体温調節能力も低下し、熱中症につながります。疲労、発熱、かぜ、下痢など体調の悪い時には無理に運動しないことです。体力の低い人、肥満の人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことのある人などは暑さに弱いので注意が必要です。
万一の緊急事態に備えて救急処置を覚えておきましょう。涼しい場所に運び、衣服を緩めて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。足を高くして、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。吐き気や嘔吐で水分補給ができない時は病院に運んで点滴を受ける必要があります。中枢神経症状を示した重傷型ではただちに集中治療のできる病院へ運ばなければなりません。体温を早く下げて意識を回復させなければならないので、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ、頸、脇の下、足の付け根に氷やアイスパックをあてて運びましょう。 |