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今回から、各カテゴリーの課題に触れていきたいと思います。
まずは、先月のU-14ナイキカップの東北大会の感想を交えて、この年代の課題について述べてみます。
この大会には、1988年1月1日以降生まれの選手が参加できますが、選手の大半は急激な成長過程のただ中にいます。クラムジーでバランスを崩している選手や筋力が不足している選手も多いので、主に技術的側面と戦術的側面とから観させていただきました。
技術的には、どの選手も一見「止める・蹴る」ができていますが、次のプレーを意識した止め方ができているとは言えないレベルです。また、蹴るにしても受け手の意図や状況というものを意識できている域には、まだ至っていません。戦術的には、この年代あたりまでは、「前を向いてもらう習慣」と、「積極的に1対1を仕掛ける」と言った姿勢が欲しいように思います。パスもいいですが、突破の意図を感じない相手をマークするのは、守備側にとっては非常に楽であることを知っておくべきでしょう。全般的には、相手にボールが渡って、ディフェンスが重い腰を上げ、苦し紛れにボールが出て・・・の繰り返しが多いことと、プレーとは「判断」が伴うものだという意識が確立されていないという印象を受けました。どうしても、ボールを追いかけてゲームが進行している印象を拭えませんでした。ボールに意志はないのです。プレイヤーの意図がボールを動かしているのだという基本を確認するべきでしょう。その中で、本県代表のベガルタ仙台は、守備の意識・組織ともに鍛えられており、積極的にボールを奪う姿勢は、高く評価されます。攻撃面については、まだスピードが不足していますが、基本的な戦術の理解はできていますので、今後、強さも結果もついてくると思われます。
この年代は、人間として、プレイヤーとして自立したサッカー選手に成長していくための大切な時期であると言えます。他律から自立へ。「楽しみ」から「勝負の厳しさ」へ。ゴールデンエイジでのスキルの習得と同じように、この年代におけるサッカーに対しての考え方が、将来の選手としてのキャパシティを決定していくと言っても過言ではないでしょう。そして、その急所となるのが「判断」の力です。上手な小学生がそのまま大人になってしまったようなプレイをよく見かけます。つまり、パワーやスピードはあるけど、プレイの質は小学生のまま…と言う感じです。これは、繰り返し述べてきた宮城の「そこそこの闘い」の産物であり、その環境の中では「判断」のスピードもクオリティも磨かれずじまいであったからです。プレイヤーとしての可塑性に富むこの時期に、多くの厳しい闘いの経験を通して、「判断」は磨かれ、上のステージでプレイできる選手の素地が育っていくものです。
当然この「判断」を伴ったプレーは、同時にこの年代に関わる指導者の最重要課題です。かと言って、単に「判断しろ!」と怒鳴ったり、長々と講釈したりするトレーニングは感心できません。厳しいプレッシャーによって判断せざるを得ない状況を作り出したり、判断そのものを要求したりするなどの工夫が欲しいものです。また、オーバーコーチングやプレー選択の強制を避けることも無論必要です。「教える」から「自ら問題解決させる」への指導の転換がポイントであることを付け加えておきます。 |