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前稿で、サッカーは不確実性のゲームであると述べましたが、不確定な要素を出来うる限り減らしながら、ゴールの可能性を高めていくことにサッカーの面白さがあると言えるかもしれません。「偶然」を「確信」に変えていく選手やチームの意思と創意、技術の向上によって、サッカーは進歩を遂げてきたのです。本稿ではこのような視点から、本県高校生年代の試合を通した課題に迫ってみます。
まずは、6月に行われたインターハイ県予選。各チームの戦術的な意図は読みとれるのですが、技術ミスが多くチームがパフォーマンス発揮にまで至っていないのが残念でした。選手の技術レベルの差が著しいので、全体的なスキルアップを図って欲しいと思います。また、ボールコントロール、ドリブルやパスに判断が伴っておらず、偶然性に頼ってゲームが進行している印象を受けました。やはり、この年代になれば、明確なプレーイメージとゴールへのシナリオを持って自分のプレイを決定していかなければなりません。「確信」を持ってプレイするからこそサッカーであり、「確信」があるからこそ経験の学びが生まれるのです。
次に、7月に行われた東北高校選手権。個人技能に優れた選手を多く擁している仙台育英が、チーム戦術をより確実に展開できていたようです。また、選手の集中力が高く、状況をよく判断し、自分の役割を全うすることに徹していたことも評価出来ます。さらに、攻撃の最中にそのリスクを予測する選手や守備の間に攻撃の機を伺う選手が多くなってくると、不確定要素というコインの裏表をはじいてゲームの流れを変えることが出来るようになって来るでしょう。
そして、7月下旬に行われたクラブユース選手権U-18。塩竈FCのベスト8を初め、ベガルタ仙台、FCみやぎの両チームとも、今後、全国の強豪と闘っていく手応えを得た大会であったと言えます。レベル差を痛感させた初戦ゲームからの見事な立て直しは、指導者の力量でしょうか。選手たちの環境への適応性でしょうか。闘える力を持っているが、それをコンスタントに発揮できなかったという事実を謙虚に受け止めておいた方が賢明かもしれません。今後、プレッシャーの中での正確で速い技術、中長距離のパスの質と精度、1対1の対応の巧さ、豊かな展開力、フィジカルの強さ、どれをとってもあと2段階のレベルアップは欲しいし、チームに「おっ、これは!」と思える選手の存在が欲しいところです。
この年代は、多くの優秀な指導者の努力もあり、着実に力をつけ、実績も上がってきています。どの大会においても闘う姿勢は大分身に付いてきているようですので、ぜひ「偶然」から「確信」という厳しい質を求めた戦いによって、更なるレベルアップを目指して欲しいと思います。 |