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今年度の技術委員会重点項目の第1の柱は「トレセン改革」です。特に力を集中しようとしているのは、トレセン活動の中の「地区トレセンの強化」で、(1)指導対象選手の拡大、(2)指導の効率化と定着、 (3)広範な選手の発掘の3点をねらいとします。
現在、県トレセンの選手の数は各カテゴリー30名程度に限定されています。しかし、それ以外にも優秀な選手はたくさんいますし、ちょっとしたきっかけでステージを駆け上がる選手の可能性をあげればきりがなくなってしまうでしょう。しかし、このことは同時に、これまでそれらの選手の発掘や育成がうまくいっていなかったという事実を浮き彫りにしています。
この傾向が顕著に現れているのが、指導者不足の問題を抱えている3種(中学校年代)、特に中体連に所属している選手達です。人間的にも、サッカー選手としても、急激な成長を遂げるこの時期、どのような質のサッカー刺激を受けるかで、その後の選手の成長も大きく左右されてしまうものです。もちろん中体連にもたくさんの熱心で優秀な指導者がいますが、全般的には良質のトレーニング環境が整っているとは言えない現状です。中学校の先生方への指導者研修やチームへの指導者派遣が最も理想的な解決策ですが、実現までには多くの条件整備が必要となってきますので、長期的な課題として考えています。
県トレセン中心の活動では強化の幅が広がらない、かと言って各チームには手が回らない。このような状況から、技術委員会では中体連の選手強化の拠点である地区トレセンに着目したわけです。県の強化方針の徹底と有望な選手の発掘を行うために、各地区へ技術委員を派遣するシステムも整備されました。機を同じくして、日本サッカー協会でも「地区トレセンの拠点化事業」を開始しましたので、ナショナルトレセンコーチも指導に加わってくれることになっています。
また、2種(高校年代)・4種(小学校年代)でも、この趣旨に同調し、今年度から地区トレセンを立ち上げることになりました。スタート時点では各年代の地区割りが異なりますが、将来的には、各地区で各種別の一貫指導が行われるように整備していきたいと考えています。今後、地区トレセンを実施していく上でクリアしなければならない多くの課題も山積していますが、「県内のどこでサッカーをしても、同じサッカーレベルの指導を受けることができ、同じチャンスを与えられる」という技術委員会の長期ビジョンの一歩を踏み出すことが出来たと言えるでしょう。
しかし、「地区トレセンの強化」が、レベルの急激な向上につながるわけではありません。やはり、毎日プレーしているチームでのトレーニングの質が選手のレベルを決定することには変わりないのです。指導者、選手自身が、常に厳しい環境に自らを置き、向上のための弛まぬ努力を積むことが大切であることを申し添えます。 |