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テクニカルコラム
宮城県サッカー協会 技術委員長 櫻井 覚
 
VOL.17 トレセン改革の推進 〜県トレセンの変革〜
 

 宮城のサッカーと共に歩んで来られた伊藤孝夫新会長の下、新体制の県サッカー協会がスタートして1ヶ月になります。近未来のビジョンを盛り込んだ「宮城県サッカー協会十年構想」の大枠は定まったものの、今後、その成案化、綿密なアクションプランの策定とその実行を急がねばなりません。「育成と強化、そして普及」というテーマを抱える本委員会でも、現在の活動を継続しながら、課題の検討・分析、多方面からの情報収集・ヒヤリングを経て、プランを提示したいと考えております。

 さて、新体制の調整等でコラムの掲載が遅れてしまいました。前稿で述べた「地区トレセンの強化」については、現在各地区のトレセン活動に県のスタッフが巡回指導というかたちで関わっていますが、(1)県の強化方針の伝達を徹底できる、(2)地区のスタッフの方々と共によりよいトレーニングの在り方を追求できる、(3)優秀な選手の発掘や特長のある選手への指導の機会が増えた、等々、今のところはよい報告が届いています。

 本稿では、トレセン改革で着手している「県トレセンの変革」について述べて参ります。

 県トレセンを立ち上げて、もうすぐ20年になります。最初は、年に1回の遠征から始まりました。「やらないよりやった方が」から徐々に「やるなら成果を」「成果を上げるには」と成長していき、トレセンは「選手の育成・強化」の中核を担うように至りました。
しかし、月1〜2回というトレーニング頻度ではその成果も限定されてしまいます。また、クラブチームを中心に良質な指導が提供されるようになってきたこと。そして県トレセンがそれらのクラブチームから輩出された選手によって占められていることからも、県トレセンの在り方も次の転換期を迎えていると言わねばなりません。

 今後の県トレセンは、「トレセンで選手を育てる」という考え方から、「選手がトレセンを利用する」という考え方に選手も指導者も切り替えるべきであろうと考えます。トレセンで刺激を受けたり、課題を確認したりすることによって、チームでのトレーニングの質を自ら変えていくことのできる選手を育成していかなければならないでしょう。

 このような考え方から、今年度の県トレセンの実施目的には、「クリエイティブでたくましい選手の発掘」と「指導者の研修・力量アップ」をおいています。また、トレセンの指導目的については、U-12は「育成」。サッカー選手として将来にわたって成長するための資質の部分に重点をおき、指導していきます。U-15は「強化」。自立したサッカーを習得するために必要な技術や戦術を個人に徹底していきます。そしてU-17は「テーマ・課題の伝達」とし、主体的にサッカーに取り組む姿勢を指導していきます。

 ここ数年、県トレセンから日本代表候補に選出される選手が増え始めています。宮城の選手がフル代表としてピッチに立つ日が近づいているのでしょうか?偶然の産物ではなく、意図的・計画的に育成されてこそのサッカーレベルであることを肝に銘じて取り組んでいきたいと思います。

[ Updated: 2003.7.26 ]

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