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第2次10年構想

基本構想

1.2021年に向けて宮城県サッカー協会は

JFA2005年宣言(巻末参照)の実現に向け取り組むとともに,サッカーを通じたスポーツ文化の創造に力を注ぎ,豊かな地域づくりに貢献する。
サッカーに関わる人を増やし,我が国を担う人材を育て,全てのカテゴリーの全国大会で上位進出を目指す。

 サッカーの楽しさを伝えよう!
 サッカーファミリーを増やそう!
 全国ベスト4以上を目指そう!
 日本代表選手を育てよう!

2.目標年次 
第二次10年構想は2012年度から2021年度末までの10年間を構想の期間とする。

基本計画

1.組織を整え健全な運営をめざす!
本協会は,2006年3月に社団法人に改組し現在に至っているが,国の公益法人改革に伴い,2013年11月までに新法人への移行が求められている。本協会としては,移行作業を迅速に進めるとともに,構想期間を通して公益法人にふさわしい組織を整備し,透明度の高い健全な運営を目指す。
 また,スポーツ文化の創造,サッカーの普及,強化という本協会の目標実現に向けて,継続的に組織改革に取り組む。

(1)一般社団法人へ移行 《担当:総務委員会》
新法人は「一般社団」または「公益社団」のいずれかを選択することになる。
ただし「公益」は,税制上の優遇は受けられるものの,それに伴う事務の質・量が過大となることが想定されるため,本協会は「一般社団法人」への移行を目指すこととした。
今後,速やかに手続きを進め,2013年4月1日移行を目標とする。

(2)意思疎通の改善に向け,会員および総会制度の改定 《担当:総務委員会》
本協会は,これまで最高議決機関たる「総会」について,多くのサッカーファミリーの意見反映を目的に,傘下全チームの代表1名を会員とし,全会員が出席できることとしていた。しかし,この仕組みが,逆に総会への出席率の低下を招き,大きな課題となっており,解決に向けて新たな制度改革が求められている。

① 会員のあり方および評議員(代議員)制度導入の検討
② 評議員(代議員)の選出方法および定数の検討
③ 本協会方針,決定事項等の伝達方法についての検討

(3)安定した財政構造の構築《担当:総務委員会》
本協会の財政は,単年度収支が,ここ数年,黒字で推移している。しかし,東日本大震災に伴う登録費の減少や,松島フットボールセンターの維持,改修費用など中長期的な財政運営の見通しが立てにくい状況が見込まれる。
新法人設立に伴う制度的な変更もあることから,財政運営の安定化を図るための対策が求められる。

① 財務シミュレーションの立案
② 新法人移行時の特定公益目的支出計画の策定

(4)地区協会の充実が協会の発展に《担当:総務委員会,6地区協会》
本協会にとって,地区協会は根幹をなす組織であり,継続的な組織充実に向けた取り組みが求められる。しかし,現状では,地区協会間の体制整備,活動に格差が見られ,まず,その平準化が課題となっている。
その課題を克服し普及,強化を軌道に乗せるため,改めて地区協会のあり方を検討する必要がある。

① 6地区協会の地区割りが適正かどうかの検討
② 地区協会活動に対する連携と支援の充実
③ 地区協会運営に関わる人材の育成

(5)サッカーファミリーを増やすために《担当:常務理事会,全委員会》
本県スポーツ界が,プロ野球,プロバスケットボール,女子バレーボールなどトップレベルの多様なスポーツに触れる機会が拡大している中、サッカーの楽しさをこれまで以上に県民に伝えていくことが大切である。
一方で少子高齢化が進展する中,将来の登録者数の増加に結び付けるには,従来の取り組みを充実させるとともに,新たな発想も求められる。

① 普及活動の一層の充実
② キッズ,シニア層拡大への取り組み
③ 各年代日本代表戦,仙台カップなどトップレベルの大会を誘致しサッカーに対する興味を喚起する
④ ベガルタ仙台など県内の全国リーグ参加チームの支援
⑤ 賛助会員,ファミリー会員など新たな登録制度の検討

2.育成と強化の充実で「サッカー王国」の実現!
選手,指導者,審判員すべてにおいて,東北及び全国をリードできるよう全国のトップレベルを目指し,育成と強化の充実を図る。

(1)目標は全国トップレベル《担当:技術,1種,2種,3種,4種,女子,フットサル委員会》
全てのカテゴリーにおいて全国大会出場チームは上位進出を目標とし,選手は,たゆまぬ技術と人間性の練磨で各年代の日本代表を目指す。

① 各カテゴリー1名以上の日本代表を育成。
② 国民体育大会における全種別(成年,少年,女子)がベスト4以上を目指す。
③ 全カテゴリーの全国大会でベスト4以上を目指す。

(2)育成と強化システムの構築で競技レベルの向上を 
《担当:技術,2種,3種,4種,女子委員会》
U-10からU-16までの男子選手が,年間を通して集中的にトレーニングできる体制を整えるために,既存大会の整理など調整を図り,リーグ戦の定着を図る。また,女子選手については,特に中学生年代を中心にチームの結成を促し,公式戦の機会を増やす。

① トレセン活動の充実
② リーグ戦文化の定着
③ 女子チームと選手の拡大

(3)指導者の発掘とレベルの向上をめざして《担当:技術委員会》
指導者の量的拡大とともに質の充実を図る一方で経済的負担の軽減にも取り組む。また,指導者間の交流機会を増やし,互いに切磋琢磨できる環境を整える。

① 隠れた人材の発掘
② 本協会独自の養成システムの構築と講習会等の改善
③ 公認ライセンス取得の推進
④ 指導者マップの整備,活用と指導者ネットワークの整備

(4)審判員の発掘とレベルの向上をめざして《担当:審判委員会》
資質のある審判員志望者の発掘に向け,ユース審判員の育成に力を注ぐとともに,上級審判員を目指したくなるよう環境の整備を推進する。

① 男女ともに一級審判員の拡大(2名以上)を目指す。
② ユースから一般まで活動可能な審判員の拡大。
③ 公式戦に於ける審判員の安定的確保と帯同審判員の定着化を目指す。

(5)ベガルタ仙台を頂点とした宮城型育成システムの整備《担当:技術委員会》
本県サッカーの普及と強化は,本協会とベガルタ仙台の共通の利益であるとの認識を共有し,日常的に意見交換や協力しあうことができる環境を整える。

① 本協会とベガルタ仙台の連携強化
② 宮城型育成システムの構築
③ みやぎチャレンジリーグ(MCL)の充実と活用

(6)リスペクトプログラムの推進で人間性の向上をめざす《担当:地域交流,フェアプレー委員会》
サッカーを通じた人間形成に力を注ぎ,対戦チームや選手には「敬意」の心,サッカーを支援するすべての人々への「感謝」の気持ちとルールやマナーを守る「フェアプレー」精神を養う。

① 宮城版リスペクトプログラム「おかげさまプロジェクト」の推進
② 「おかげさま読本」の作成と活用
③ リスペクトをテーマとした講演会等の開催

3.サッカー環境を整えスポーツ文化を築く
本協会の最大の目的であるサッカーの普及,強化に環境の整備は欠かすことができない。しかし,2011年の東日本大震災で,沿岸部を中心に多くの競技施設が使用不能となっているだけでなく,日常的にサッカーを楽しむ場も失われた。競技団体として,地域のスポーツ文化向上に資する活動とともに,失った環境の整備にも長期的に取り組んでいくことが求められる。

(1)東日本大震災からの復興《担当:常務理事会》
スポーツに取り組める競技場や広場の必要性を訴え,各被災市町の復興計画に盛り込むよう働きかける他,被災地域のサッカーファミリー支援に取り組む。

① 被災市町への働きかけ
② 被災チーム,指導者,選手への支援
③ 被災地域への普及活動

(2)スポーツ医科学分野の充実で健康な選手を《担当:スポーツ医学委員会》
専門の医師,トレーナーなどの組織化を目指すとともに,けがやスポーツ障害の予防,手当などに対する指導者,選手の意識高揚に努める。

① スポーツ医科学専門スタッフの組織化を目指す
② 指導者,選手への啓蒙策をまとめ具体化する
③ 本協会における医科学分野のあり方を検討

(3)松島フットボールセンターの施設充実と利用促進《担当:施設委員会》
サッカーの普及,強化に役立つ施設のあり方について検討を加えるとともに,利用率を高め安定的な運営体制を築く。

① 経営安定化策の検討と具体化
② 立地自治体の松島町との連携強化
③ 利用者拡大へ広報活動の充実

(4)競技施設の充実と効率的な運用《担当:施設委員会》
県内全ての施設を把握し,効率的な利用ができるよう体制を整えるとともに,芝生化など施設の環境整備について所有者にアイディアを提供し具体化を働きかける。

① 施設情報の集約化と協会員への提供
② グラウンド利用について調整機能の充実
③ グラウンドおよび広場の芝生化の促進

(5)サッカーに触れる機会の提供《担当:総務,広報,事業実施,地域交流委員会》
サッカーに対する関心を高め,文化としての定着に資するとともに,将来的な競技者の拡大,レベルアップにつなげるため,県民全てを対象に,様々な機会を提供する。

①「観る」機会の提供
国際大会,全国大会を積極的に誘致するとともに,県内で開催される主要大会についても県民および協会員への広報活動に力を注ぎ,観客増を図る。
②「する」機会の提供
「県民サッカーの日」および地区協会主催の「フットボールデー」の充実を図り,幅広い県民の参加を目指す。
③「支える」機会の提供
本協会が関わる大会等に,ボランティアが参加しやすい仕組みをつくる。また,障がい者サッカーについては,関係各団体と緊密な関係を築き,継続的に支援する。
④「語る」機会の提供
日々サッカーに関わっていてもサッカーの面白さ,奥深さ,課題などについて,率直に語り合う場は,意外に少ない。講演会,トークショー,懇談会,懇親会など様々な形式が考えられるが,広く県民に呼びかけたり,専門家に限定したり,内容によって対象者を変える工夫も求められる。
例えば,一般県民向けには「今年のベガルタ仙台」「日本代表」など身近な話題が関心を呼びそうである。

4.構想実現への道筋
これまでの「10年構想」は,項目によっては,担当すべき組織や人員,期限などが不明確だったこともあり,具体化に向けて妨げとなっていた。従って「第二次構想」では,あらかじめ手順を決定することで,実現への道筋を示す。
なお,構想期間内に役員が改選された場合には,会長のトップマネージメント機能を尊重し,構想内容の調整があり得ることを記す。

(1)構想実施委員の選定と組織
2012年7月末をめどに,執行部から担当者を選出の上,全委員会,地区協会から各1名担当委員を選び「第二次構想実施委員会」を組織する。
(2)担当組織の決定
課題ごとにあらかじめ担当委員会,または地区協会を定め,担当委員を中心に具体化に取り組む。
(3)実施計画の策定
2012年12月末をめどに課題,担当ごとに具体化に向けた実施計画を策定する。その際,2017年度までを前期とし,2017年度に中間評価を行い,必要に応じローリングを実施する。以降を後期とし,最終年度に達成度の評価を行う。
(4)構想実施委員会の開催
定期的に会合を開き,各委員会,地区協会が担当している課題について,進行状況などを点検する。
(5)担当組織の重複
課題によっては複数の委員会または地区協会が担当することもある。その場合は適宜,組織間で会合を持ち調整する。

※担当委員および課題ごとの担当組織は,別紙のとおりとする。