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3種のお知らせ・試合速報

サッカーは続けられる,新たな仲間と:2024年度TAIHAKU中3アカデミー報告

2025.04.23

私たちが目指しているサッカーの活動環境:少子化、高齢化する中で、多様になるニーズに見合った「目的やレベルに合った活動環境」

 

もっと上を目指したい、勝ちたいを強く思う人もいれば、純粋にサッカーを仲間とできることに喜びを感じる人も…それぞれの楽しみ方、やりがいを感じることができるサッカー界でありたいと思います。

 こういった取り組みの一つである中3アカデミーは、2024年度、2期目を終了しました。(この活動は、高校生になるまでの半年間、部活でサッカーの活動が出来なくなってしまった中学3年生を対象とした月2回程度の練習会)

 

少子化の中、近年の小中高年代の県内サッカー登録人数は、コロナ収束以後、小学生が増加傾向にあります。しかしながら、中学生、高校生は減少を続けており、この年代において活動の在り方を見直す必要性を感じております。

この中3アカデミーは、中高年代の活動環境の見直しの一つであり、好きなサッカーを続けたいと思う中学3年生に対し、高校年代へスムーズに繋げられるよう彼らのサッカー人生をサポートするものであります。

2024年度は、「TAIHAKU3アカデミー」として株式会社タイハク様のご支援をいただきながら、12(2回は雨天中止)、延246名の参加がありました。

7月に募集を開始し最終的には93名の応募 (昨年は66)。初回の様子 こちら

昨年参加した先輩から情報を得て楽しみにしていた選手もおり、少しずつですがこの活動の認知がなされているものと感じます。申込者の地区割合を分析すると、大半が仙台ですが、県の南(仙南地区)、そして大崎地区からの申込も一定数あり、こういったニーズがあることがわかってきました。

と同時に、実施会場が松島フットボールセンタ―であるため、保護者の移動負担を考えれば、県の南や北を拠点にした活動を増やすことが、活動機会を求めている選手を助けることに繋がるのではと推測することも出来ました。

実際の内容は

所属しているチームもバラバラ、名前も顔も知らない選手達も多いため

・参加者の仲間づくりを促す練習

・個人練習ではできない試合を中心とした内容

で月2回(122月の3ヶ月間は受験期を考慮し回数を減らす)、土日の夕方で1時間半から2時間程度で実施をしています。

さらに今回の活動の中では

・彼らのサッカー観を拡げること

・彼らの持つ夢のイメージを上げることやより具体化すること

のサポートにも取組み

・ユアテックスタジアム仙台での高校サッカー選手権決勝のボールパーソン【12名の参加】

・ユアテックスタジアム仙台のピッチで練習【32名の参加】

・最終日3/29に「数年後の未来への決意」を寄せ書き

を実施しました。

夢を実現するために、その舞台に少しでも「触れること」や、モヤっと思い描いていることを言葉にしたり、書き出したり…、それがキッカケで「より明確な目標」に変化する機会を創出しました。

 

【選手の声】

・日常では経験できない高校選手権のボールパーソンが、この活動の印象的なシーンです。

・顔も名前も知らない人とも、仲良くなれた(初回の活動で、仲間づくりの練習メニューが印象的でした)。普段、自分から声を掛けられるような人ではないので、そういう機会が、仲良くなれるきっかけになった

・サッカーの魅力(サッカーを通して知らない人達とも仲良くなれる)を感じた。

・サッカーはチームスポーツで、仲間とサッカーできる喜びが一番だった。この期間中に自分の所属していた部活がなくなるのは悲しかった。

・良い環境を整えてくださり(芝生でサッカーができる、そもそも試合ができる人数が揃っている、関わってくれる大人がいる)サッカーをさせてくれているという、周りの方々への感謝に改めて気づけた。

(後輩に向けて)中総体で部活としての活動はなくなるけど、「好き」なら続けることできる環境がある

 【保護者の声】

・親子共々、貴重な経験をさせていただき感謝しております。高校になったらこんな風に試合をしたいと思ってくれたと思います。毎日部活をしてた日々から少し遠退いてしまっている今、TAIHAKU3アカデミーの活動はとてもありがたいです。

・小さい頃からスポーツ少年団や部活でお友達と楽しくサッカーをしており、高校でも続けていくにあたって、初めて会う同世代の子達との向き合い方、色んな子と一緒に好きなサッカーをする準備が出来ればと、今回応募させて頂きました。(ボールパーソンは)毎日のように行きたくないと聞かされてましたが、当日は体調崩す事なく参加し、結果プラスの発言がみられたので、本当に感謝しております。このような機会を頂き、受験前の時期に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。家族にとって忘れられない時間となりました。

・部活の時は、なかなか外部との交流は少ないため、自分の能力の現在地を知ることが難しい。部活動の人数も少なくなっているので、早い選手は、人数が少ない影響で1年生の7月からレギュラーと言う環境もあり、チーム内での競争も少ないため、モチベーションを保つのが難しい。もう部活動としての活動はできないけど、このタイミングでこういう機会を通し、外部を知れることはモチベーションに繋がると思う。さらに、モチベーションはサッカーだけでなく、「サッカーをしたいから勉強も頑張れる」というサッカー以外にも波及できると、息子を見ていて思う。おかげさまで、勉強への取り組み方も相乗効果があると感じている。

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2期目を終え、部活動で活動機会を失った中学3年生のサッカーの場だけでなく

・新しい仲間とのコミュニティの形成

・夢を見ることそして具体化することの大切さ

・保護者をはじめ関わってくれる方への感謝

・身体を動かすことで改めて心を整えること(勉強にも取り組むやる気が醸成)

にも寄与していることを、彼らや保護者と触れる中で、実感しております。

参加してくれた選手、保護者の皆様、ご支援くださった()タイハク様、関わった関係者の皆様におかれましては、1年間活動にご協力いただきありがとうございました。

 

 

サッカーしたくても出来ない…もっとやりたい…こういうニーズも持った中学生の選手達がまだまだいると思っています。

この活動がより多くの方に認知され、中学生を取り巻く方々の次の行動の一歩に繋がることを期待し、2025年度、3期目に向け準備をし始めていきたいと思います。

 

最後にお知らせです。

2025年度は、部活動に所属している中学2年生以下を対象とした新事業を予定しています。準備が整い次第、お知らせいたします。