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【めぐみ野杯U12リーグ2022振返り】見合った目標設定が出来る仕組みへ

『サッカーしていて…良かった』
1チームでも多く、一人でも多くの方々にこの想いが届き、
次の世代に紡がれていくことを期待し
小学生の試合環境に着目し新たな一歩を踏み出した2022年の「みやぎ生協めぐみ野杯U12リーグ(以下、めぐみ野リーグ)」を振返ります。
目標を自分で設定し、それに向かうプロセス、そして検証…そこから成長が促される。
チームが、選手が、自分たちで目標は設定するものであるものの、
「仕組み」としてそんな試合環境も提供することが出来たら、選手の成長はもちろんのこと、それに関わる関係者にももっともっと変化をもたらすことが出来るのではないか
こんな試合環境が作りたいと感じていました。
新たな試合環境を整えるにあたり、当初、こんな課題やニーズがありました。
・少子化や多様化するニーズで1チームの人数が二極化
・小学生の目標になる全日本U-12サッカー選手権(以下、U-12選手権)で勝ち上がるのは特定のチーム
・目標としているU-12選手権で、点差が大きく開く試合も多く、一発トーナメントのため「最後の公式試合がこの結果…」の達成感が少ない
・コロナウィルスの拡大で自粛が続き小学生が活躍できる場が少なくなっている2年間
これを解決したいと思い、
・それぞれのチームの状況にあった近い能力同士での拮抗した試合を増える
・トーナメントで特定したチームだけが称えられるのでなく、より多くのチームが表彰され称えられる
を大きな方針とし、新たな目標となるような年間を通したリーグ戦:めぐみ野リーグを実施しました。
リーグ戦の概要は
前期、後期の2期制のリーグ戦
前期は7つ地区リーグ
後期は前期結果を受けて成績上位チーム参入の「TOPリーグA・B」の2つを追加、前期同様に「後期地区リーグ」が7つと合わせ計9つのリーグ戦 (構造など詳細は こちら)
U-12選手権はNO.1を決める大会である一方、
このリーグ戦の仕組みで以下を実現しました。
・能力に見合った拮抗する試合の増加および一定の試合数確保、
・そして9つのリーグ戦の優勝チームの表彰
合わせて、U-12選手権終了後もモチベーションが保てるようなリーグ戦の期間設定、一定数の試合数を確保のための普段の県大会予選実施のブロック枠を超えた地区割にも取り組みました。
基礎情報
・122チームの参加(県内小学生登録は142。20チームは4~6年生で人数が揃わない等の理由で辞退)
・試合数:1032試合、前期:525試合、後期:507試合
1チーム当たり:平均試合数 17.1試合 (当初19試合)
・4/2(土)開幕~12/18(日)最終【前期4~7月、後期8月下旬~12月(10月下旬~11月は中断)】
・3つのリーグが合同で実施:宮城野&若林ブロック所属チームの合同リーグ、中央&石巻ブロック所属チームの合同リーグ、県北&大崎ブロック所属チームの合同リーグ
年間での実績は以下
・数値からの分析ではあるものの、後期においては前期よりも多くの拮抗した試合を実施。
5点差以上の離れた試合数:前期23.6%→後期16.4%
10点差以上 前期10.9%→後期2.2%
・後期の9つのリーグ戦優勝チームに加え、7つの地区リーグ対象にそれぞれに敢闘賞を加え、合計16チームを称えた。
さらに最終日の12/18においては、9リーグの優勝チームによる交流戦を実施し、普段体験出来ない
・めぐみ野サッカー場という舞台
・試合前の入場セレモニー
を全試合で実施すると共に
・いつもと違った表彰式
で各リーグの優勝9チームを称えました。
入場セレモニー前で『本当にこれで入場するの!』と興奮する選手、入場時にハニカム選手、いつもと違う表彰式で戸惑いながら少しずつ自分たちの実績を理解する選手。
多くの選手の『新たな機会』に出会うことが出来ました。
普段できない体験が、選手達(保護者含む)のサッカーを通した人生の記憶にインプットされ、誇りや自信に繋がるピースとなり、
そして『あの舞台に立ちたい』という次の世代へのバトンになったのではないかと思いました。
選手の声
・チームの目標としては、前期リーグにおいてもっと上位を目指し後期リーグのTOPリーグ参入へ繋げたかった。結果としてはそうならなかったが、後期リーグを地区リーグで優勝できてよかった。
・表彰式は、(天皇杯や高校選手権など)テレビで見ているような表彰の仕方を自分たちも体験出来て良かった。
・後輩たちに向けての一言:リーグ戦は勝ちも負けも重要ではあるが、1つの得点、1つの失点で順位が変わる可能性があるので、最後まであきらめないでほしい
保護者の声
・開幕後、このリーグがどんな終わり方をするのか正直わかりづらかったが、いざ終了すると、「試合数が確保されたこと」、「長期的に目標設定が出来たこと」は良かったと思う。
・他の地区との試合が定期的に組まれていることで、他のチームと交流が深まったし、他の地区のレベルを保護者目線で知ることが出来た(今まではU12選手権県大会で初めて知れたが…)
・拮抗していた試合は後期では多かったので、成長は出来たと感じ、(実際にはU-12選手権で満足いく結果ではななかったが)、このリーグで結果もついてきた。カップ戦(U12選手権)だけではない、違う軸で目標設定できることが良いと思う。
・入場セレモニーや表彰式は、(TVでしか見たことがなく)実際に、小学生で体験できたことは非常に印象的であった。『見たことのない景色・立ったことのない経験』をさせてくれた。
コロナ禍で事業が満足にできなかった2年間、2022年は再スタートとして一歩目を踏み出し、このリーグ戦も試行錯誤の中で1年目を終えることが出来ました。実現したかったこと、提供したい価値は少しずつでも変化をもたらすことが出来たのかと思っています。協力してくださった多くのチーム、関係者の皆様、そしてご支援くださったみやぎ生協様には感謝を申し上げます。
人数の多いチーム、少ないチーム、
「今年は良いところまでいけそう」、「戦力は厳しいけど地区ではなんとか頑張ろう」、
多様化するニーズの中、よりマッチした試合環境の提供をすることで
それぞれに見合った目標設定がなされ、その目標に向かって努力し、
達成できたときに得られる満足感は次への自信とやる気に繋がる。
高すぎず、見合った目標が立てやすい試合環境(仕組み)で
チームの…選手の…成長を
関係者の活力を…
促せるような試合環境(リーグ戦を含む)を今後も作っていきながら
このリーグ戦を通し、
・サッカーしていて良かった…を感じ、中学生になってもサッカーに没頭してほしい
・(低学年や中学年の選手達が)あの舞台に立ちたい
を感じてもらえるよう、2023シーズンへ進んでいきたいと思います。