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女子普及

【生理がテーマは初】保護者研修会 女性がサッカーしやすい環境へ

2023.02.18

生理のこと…

もっと多くのサッカー関係者が知ることで、

女子選手はもちろんのこと、女子審判員、運営スタッフなど、サッカーで活動する女性に寄り添った環境を構築できるのではないかと考えます。サッカーを取り巻くより多くの方々に、生理を正しく知るキッカケを提供することが、サッカーで輝く女性を応援できる一つに繋がると思い、2022年度より取り組んでいます。

 8月に選手対象 こちら

11月には指導者対象 こちら

そして、1月には保護者対象に「生理を正しく知ろう」というテーマで、女子U12県選抜(以下、トレセン)選手の親御さんに研修会を実施しました。

 

2023/1/14()、松島フットボールセンターでU1213女子県トレセン活動がピッチで行われている中、(いつも、この時期は寒い中見守ってくださっている)保護者の方22(女性19名、男性2名、選手1)がこの研修会に参加致しました。

今回の講師も、前回同様 星合香氏【11月に指導者向け(詳細はこちら)に実施】

縁あって6月に星合さんとお話しした際に、「生理については、親世代の私たちは保健の授業で12回程度の知識。日本ではまだまだ正しい知識を持っている方が少ない状態。知らないことが悪ではなく、きちんと知って選手達に寄り添うまずは、運営側や指導者側、保護者側が知ることから始めてみませんか?」の言葉がキッカケで今回の開催に至りました。 

研修会の冒頭、保護者の皆様に『3つを見逃さない!を大事にしてほしい』と星合さんからメッセージがありました。

・成長スパートを見逃さない

15歳までに初経を迎える

・貧血を見逃さない

選手としてStrongになる可能性が高い『体格』の変化を意識しながら、身長の伸びる時期を観察すること。ピークが過ぎると今度は初経が来ること(逆に、個人差を加味しても15歳までに初経がこなければ「何かあるかも」という一つの目安となること)。そして月経がはじまったら貧血になっていないか、食事に意識を向けること。についてわかりやすく理解を深められる内容でした。

特に成長期の選手たちは、男女限らず食事が重要であり、食事の面(補食含む)からも保護者のサポートが必要であることを改めて感じました。

終了後、参加者へのインタビューでは、『子どもが悩んでいる姿を見てどんなサポートが出来るか情報集めをしていたので非常にタイムリーな研修会だった』と答えてくれた親御さんがおりました。

 

参加者の声

・学生時代に習った保健体育よりスポーツをする選手目線の内容でわかりやすかった。

・生理についての新しい知識を得ることができた。また、男性が生理について知ることができる機会でもあるのでよかった。

・成長期を見逃さずに、栄養をしっかり摂るという話は小学校中学年からしてもよいなと思いました。

今回、実施した時間帯は県トレ練習会に抱き合わせて実施したため、引率のついでの参加という時間設定についても、参加した保護者の方からもポジティブなご意見を頂けました。

 

 

指導者の多くは男性…男性指導者の理解も必要でありながら、女子選手にとって一番身近で相談できる保護者の方が、経験だけの知識ではなく、体系的に知っていることで、もっと相談がしやすくなる状況が作れるのではないかと感じます。それが、彼女たちのサッカーしやすい!に繋がっていく一つだと考えています。

今年度、選手、指導者、保護者それぞれに生理について学ぶキッカケを構築しました。

まだ一歩目ではありますが、女性がサッカーでも輝けるよう今後も取り組んでいきたいと思います。