宮城県サッカー協会では1月21日・2月26日・3月26日を【女子サッカーデー】と題し多種別でのイベントやフェスティバルを実施しています。2021年度からは小学生の女の子（初心者）を対象とした【なでしこひろば】を定期的に開催しております。
小学生の女の子を対象としたこの事業は、累計参加者数120名を越え、女の子が気軽にサッカーに触れることができる機会とサッカーを楽しめる機会をつくり、サッカーを好きになってくれることを願って開催しております。
現在は月に3回（3会場）で開催をしています。子どもたちからも保護者の方からも次回の開催について問い合わせを多数いただいており、サッカーが彼女たちの日常の一部となってきているのではないかと感じております。一方で、月3回サッカーをするだけでは物足りなくなってきている女の子も少しずつ出てきているように感じます。そこで今日は、なでしこひろばからスポーツ少年団へ自らの意思でステップアップした女の子をご紹介したいと思います。なでしこひろばの感想と現在の活動についてお話しを聞きました。

岩切サッカースポーツ少年団　本郷 音愛さん（4年生）にお話しを聞きました

なでしこひろばに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
「パパと日本代表の試合をテレビで観たのがきっかけです。サッカー楽しそう！と思ってパパと体験会を探したところ、なでしこひろばがあったので参加をしてみました。」

実際になでしこひろばに参加をしてみて楽しかったですか？
「とても楽しかったです！ドリブルとミニゲームが楽しかったです。ユアスタでやったなでしこひろばが思い出に残っています。終わったあとにマイナビ仙台の試合も観れて嬉しかったです。（2022年の3月27日と5月7日のマイナビ仙台レディースホームゲームにてなでしこひろばを実施）」

女子の選手の試合を目の前で見てどうでしたか？
「とてもかっこよかったです。矢形海優選手が2得点した試合を観てファンになりました。今のつけている背番号27番は矢形選手に憧れて選びました（22-23シーズンから矢形選手は背番号8に変更）。シュートを決めるところが大好きです。」
本郷さんは学校生活でも友達とマイナビ仙台レディースについてお話しをしているそうです。

（シュート練習中の本郷さん）

（ゴールキーパーを体験してみる本郷さん）

岩切サッカー少年団には本郷さん以外に女の子がいません。女の子が一人で不安はないか聞いてみました。
「全く不安ではありません！学校の友達がいっぱいいるのでとても楽しいです。みんな優しくしてくれます。」
練習の合間の休憩中には小学生らしい会話で笑い合う姿も見られて、和気あいあいとした雰囲気でした。

サッカーをしていることをお父さんとお母さんは応援してくれていますか？
「応援してくれています！でもサッカーをやっていることは不思議に思っているそうです。パパはバスケットボールをしていて、ママは陸上をしていたのになんで音愛はサッカーなんだろう・・・？と。（笑）」
本郷さんは2歳になる頃にはバスケットボールをして遊んでいたそうです。いろいろな競技に挑戦することも運動神経を発達させるうえで重要なことだと思います。いまはサッカーが好きで楽しいと思ってくれていることに大変嬉しく思います。

高橋太一監督からは「音愛さんは本当に一生懸命やっています。10年ぶりに女の子がチームに入ってくれてとても嬉しいです。自分の意志でチームに入って、5・6年生が少ない中でも積極的にサッカーに励んでいます。心の底から期待をしています。」
とお話しをしていただきました。

本郷さんに今後の目標を聞きました。
「練習やトレーニングをしてチームの中で一番になりたいです。将来はプロサッカー選手になって矢形選手のようにマイナビ仙台で活躍したいです。」
と力強くお話しをしてくれました。なでしこひろばとプロのサッカー観戦がきっかけとなり、サッカーに対して真剣かつ前向きに取り組む姿に心を打たれました。サッカーの魅力をより多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらい、多くの女の子たちの夢にもつなげていきたいと考えています。宮城県のなでしこひろば出身の選手がWEリーグで活躍する日を夢見て今後も活動を続けて参ります。3月もなでしこひろばを開催します。詳細・お申し込みはこちら
今冬に開催されたワールドカップを観てサッカーに興味を持った女の子や身体を動かしたい女の子も大歓迎です。2023年7月には女子のワールドカップが開催され、注目度が高まるいまがサッカーを始めるチャンスです！優しい友達がみんなのことを待っています！

取材協力：岩切サッカースポーツ少年団

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